0、ビジネス実務法務検定を取ることにする
ちょっと考えるところがあり、「ビジネス実務法務検定試験」を受けることにした。
現時点で受験しようと考えているのは「2級」である。
この点、「資格取得の目的との関連性を考慮すれば1級を取る必要がある」と言えなくもない。
また、以前は1級を受けるためには2級に合格する必要があったらしいが、2022年からこの資格要件は撤廃されたので、いきなり1級を目指すという選択肢もなくはない。
しかし、いきなり1級はハードルが高そうである。
そこで、今回は2級を取ることにした。
この「目標よりも簡単なラインからスタートする」というスタンスは、従前のFPや簿記と同じである。
さすがに、3級を受けることはしないけど。
ただ、知識のチェック・ブラッシュアップの関係で3級の問題集を用いた演習は行う予定でいる。
なお、令和元年から令和4年までの4年間、「資格の勉強を通じて勉強の習慣を身に付ける」という目的で7つの資格を取得した。
しかし、7つの資格取得において4つの資格取得のための学習が一夜漬け・二夜漬けで終わった。
つまり、「『勉強の習慣の確立』という目的との関係で考えると、半数の資格の勉強が一夜漬け・二夜漬けで終わった以上、目的との間に実質的関連性は認められない。読書やこのブログの起案の方がよほど目的に寄与している」という結果で終わった。
そこで、「資格を通じた勉強習慣の確立」は去年でやめることになる。
この評価に変更はない。
つまり、今回の資格取得は内容志向である一方、資格それ自体が目的でもある。
社会生活の要請に迫られて取る資格といってもいいかもしれない。
以下、ビジネス実務法務検定について調べた内容をまとめていく。
1 ビジネス実務法務検定とは
ビジネス実務法務検定というのは企業法務に関する資格である。
企業が扱う法律というと、民法・商法(取引相手との関係)・会社法(会社経営の関係)・労働法(労働者との関係)とその範囲は多岐にわかる。
そのため、学習範囲に入る法律はそれなりに広くなることが推測される。
公式サイトには具体的な記載がなかったことから、次のサイトから3級と2級の学習範囲を探ってみた。
まず、3級の学習範囲は次のとおりのようである。
(以下、上記サイトから引用、強調は筆者の手による)
<民法グループ>
<商法グループ>
商法・会社法・手形法・小切手法・会社更正法など
<労働法グループ>
労働基準法・労働組合法・男女雇用機会均等法・労働者派遣法など
<特例法グループ>
独占禁止法・不正競争防止法・大店立地法・消費者契約法・割賦販売法・特定商取引法・個人情報保護法・特許法・著作権法・商標法・実用新案法・意匠法など
(引用終了)
この点、上に掲載されている法律の名前はほとんど知っている。
しかし、これらの法律について知っているかどうか、本格的に勉強した経験があるか、といわれると極めて怪しい。
この点、学習経験(旧司法試験に合格した際に触れた科目)のある法律を上で太字にしたが、ほとんどの科目が太字になっていない。
つまり、「知らない・学習経験のない法律」が少なくない。
このように考えると、3級についても問題演習をしっかりやる必要があるかもしれない。
次に、2級についてみていく。
すると、3級の学習範囲に次の法律が追加されるらしい。
(以下、上記サイトから引用)
★2級で追加される法律
民事保全法、金融商品取引法、労災保険・雇用保険・年金・医療保険、下請法、景品表示法、医薬品医療機器等法、条例や行政、公害関連法による規制、行政手続法など
(引用終了)
少しわかりづらいので、2級の範囲を具体化すると次のようになる。
なお、太字になっているのは3級が対象としている法律である。
・民法系
・商法系
商法・会社法・手形法・小切手法
・破産系
破産法・民事再生法・会社更正法
・労働系
・経済系
下請法・医薬品医療機器等法
・消費者系
・知財系
・その他
民事保全法・公害関連法・条例・行政手続法
・・・うーむ、広い。
3級で出題される科目は2級においてさらに深く問われる可能性があることを考慮すると、太字になっている科目はそれなりに勉強する必要がありそうだ。
以上を考慮すると、重要になる科目は民法・借地借家法・会社法・商法・手形法・小切手法・労働基準法・破産法・特許法・著作権法あたりであろうか。
2 学習方法と選んだ参考書
この点、上の学習範囲の広さを考慮すると、各々の法律科目の基本書を買って云々、というのは効率が悪すぎる。
また、ビジネス実務法務検定については主催者(東京商工会議所)が出版している教科書があるらしいが(具体的には次のリンク先参照)、ピンポイントでこれを買って勉強するのもあれである。
そこで、3級と2級の問題集を買い、演習を通じて知識の確認・習得などをすることにした。
具体的に購入した問題集は次のとおりである。
この問題集は一問一答・正誤判断形式の問題集である。
そして、具体的に問題数を数えたところ、3級の問題集には約400問、2級の問題集には約600問の問題が掲載されていた。
合計すると約1000問となり、結構な量となる。
これだけやれば、ある程度はフォローできるであろう。
そして、足らない部分などがあれば条文・判例などを見て補足していけばいい。
また、1問1答問題を約1000問演習するとなると、それなりの時間が必要になる。
つまり、1問3分と仮定して約3000分、約50時間かかることが予想される。
これならば、一夜漬け、二夜漬けといったことはない、と期待したい。
なお、申込の際、受験日を6月24日の土曜日とした。
去年の私はPython3エンジニア認定基礎試験は合格する一方、実用数学技能検定1級に2回チャレンジして1回は玉砕、1回は敵前逃亡した。
今回はどうなることやら。