1 はじめに
先日、CBT方式で「統計検定2級」を受験し、合格した。
そこで、後で振り返ることができるよう、このブログに記録を遺しておく。
2 動機
遠い遠い昔、私は「プログラミングを使ってデータを録り、その結果を発表する」ということをしていた。
もちろん、「データを録る」といっても「集計して確率・平均・期待値を出す」というレベルであり、極めて初歩的なものであったが。
この点、私は大学1年のときに「統計学入門」という講義の履修登録をしたが、授業はほとんど受けず、試験を受けて単位を取っただけであった。
その後も、気になることがあるときに大学時代に買った教科書(東京大学出版会の『統計学入門』)をパラパラ見てはいたが、それ以上のことはしていない。
つまり、真面目に勉強することはなかった。
ただ、せっかく「データを録って、それを発表する」ということをしていたのだ。
「統計学」について無知なのはもったいない。
そこで、一度真面目に勉強しよう、インプットだけだと真面目にやらないからアウトプットを形に残そう、そのために資格を取ろう。
そのような流れで、統計検定2級を受けることにした。
なお、2級を選択したのは、レベルが「大学教養課程程度(1・2年)」と書かれていたため。
とりあえず目指せるラインを目標に置くことにした。
3 申込
「統計検定2級を受ける」と決めたはいいものの、現在、「コビット・ナインティーン」の影響で試験が中止になる可能性があった(現に、私は去年申し込んだとある資格の試験自体が中止になり、受験料が返還された)。
また、さっさと受験してしまいたい、という思いもあった。
そこで、CBT形式の受験を選択した。
CBT方式とは、こちらが選択した会場(住所の近くの会場)に行き、PCを使って試験を受ける形式のものである。
会場の空き具合如何によっては原則としていつでも受けることができる。
3月中旬、統計学の入門書を読んだ私は「さっさと統計検定2級を受けて、合格するぞ」と決めて受験の申し込みをし、会場の指定をする。
その会場は新幹線が止まる駅から歩いて10分以内の場所にあり、交通の便は極めて優秀であった。
また、予約状況は「直近2週間は満席だが、その後はちらほら空きがある」という状況であった。
なんとか3月中に受験したいと思っていた私は3月下旬に日程を指定する。
そして、受験料を指定振込先に振込む。
この点、CBT方式は一般の受験方式よりも高い。
しかし、日程は自由・合否は直ちに分かるなどの便宜を考慮すれば全然気にならなかった。
4 直近過去問を解く
試験の申し込みから数日間。
私は何も勉強せず、対策もしなかった。
しかし、「このままではまずい」ということで直近の過去問を解いてみた。
過去問がどんな感じか分からなければ、何をすべきかも分からないからである。
このとき、私は「大学教養レベル」と書かれたハードルを高く見ていた。
そのため、「自分のレベルを把握する」という観点から統計検定4級や3級の直近過去問(19年11月に実施されたもの、次のサイトで公開)を入手し、それらも解いてみることにした。
時間を測って試験に挑戦する。
結果は・・・(ドラムロール)。
4級 30問中27問正解(正答率90%)
3級 30問中25問正解(正答率83%)
2級 35問中25問正解(正答率71%)
サイトに記載されている2級の合格ラインは「正答率70%」。
よって、現状は合格ラインのボーダー上にいると推測できる。
つまり、「急ピッチで猛特訓しないといけない」わけではない。
そんな結果が出て、とりあえず安堵する。
また、「以前買った過去問集(統計検定2級の過去問集、私が持っているのは16年から18年までの過去問が掲載されているもの)をこなせば十分であり、追加の問題演習は不要である」とも判断する。
現時点で既にボーダー上にいるのだから。
その後、CBT形式の受験が初めて、ということで、試験の方法について調べた。
その結果、あることに気付く。
問題はPCのディスプレイに表示され、問題用紙は配布されない。
計算用紙は渡されるが、どの程度か不明。
というわけで、不安になる。
問題用紙に書き込みながら問題を解くことができない、と。
計算用紙があるといってもそんなに枚数があるわけではないだろう、と。
これは内容の学習とは別の対策が必要ではないか、と。
5 試験前夜、徹夜で過去問を解きまくる
不安にはなったが、直近の過去問を解いて、現段階で既に合格ボーダー上にあると分かってホッとしてしまったのだろう。
直近過去問を解いてから試験前日まで、過去問集にある過去問は一切解かなかった。
試験前夜、「さすがに何も解かないで試験を受けるのはまずい、不合格になったら後悔しきれん」ということで過去問集掲載(過去問集は下のリンクのとおり)の6回分の過去問を解くことにした。
また、本番がCBT形式であることを考慮し、「試験時間は75分しかない」と仮定して過去問を解くことにした。
これなら問題用紙に直接書き込めず、問題文の確認などに時間がかかっても対処できるからである。
そして、徹夜で過去問集を解く。
6回のうち1回でも7割切るのはイヤだと考えていたが、総て70%以上の正答率を叩き出した。
過去問演習の結果とCBT方式ならボーダーが正答率60%になることを考慮し、安心する。
これなら、「会場に行くことができ、試験本番に眠くならなければ受かる」と。
6 本番
次の日。
私は新幹線に乗って試験会場に向かう。
そして、会場付近の喫茶店にて最後の確認をする。
そして、受験開始。
そして、合格。
試験本番、眠くはならなかったものの、集中力は途切れ気味であり、苦労した。
これは一夜漬けの副作用である。
ちゃんと計画的に勉強しなきゃいけなかったと反省する。
合格証は1カ月半くらい後に送られてくるらしい。
今から楽しみである。
さて、統計検定2級をゲットし、「資格を取る」というノルマの一部を達成した。
次は、お金の勉強をする関係から、FP3級の資格を取ろうと考えている
(既に、申し込みはした、受験は5月23日)。