少し前、Python3エンジニア認定基礎試験(長い試験名である)を受験する旨宣言した。
そして、5月30日の月曜日、この試験を受験して、合格した。
そこで、忘れぬうちにこの試験のことと付随する事項について振り返る。
1 資格試験を受ける目的
まず、私が継続的に資格試験を受ける目的を確認する。
令和元年以降、「毎年、資格試験を受けて2つの試験に合格する」という目標を設定した。
その目的は次の2点である。
1、勉強する習慣を維持・継続する
2、勉強の成果を具体的なアウトプットにする
そして、令和元年から3年までの3年間に6個の資格(簿記3級、簿記2級、FPの3級、FPの2級、基本情報技術者、統計検定2級)を取得した。
また、今年の4月に「数学検定1級」の試験を受けて撃沈した。
4月に数学検定1級に撃沈にしたことで、今年取得する資格の1つに赤信号が灯った。
そこで、急遽、数学検定1級に代わる果たせるノルマ(資格)が必要になったのである。
2 Python3エンジニア認定基礎試験を受ける目的
「数学検定1級」に撃沈し「何か資格はないかなあ」と考えていたところ、pythonに関する資格を見つけた。
調べてみるとなんか本を配るキャンペーンをやっているという。
まず、私はこのキャンペーンに興味を持った。
また、機械学習を現実に行っていくためにはpythonを使いこなす必要がある。
そして、最近、プログラムとの縁が遠くなっていた。
以上の3点の事情から、「よし、『pytyon3エンジニア認定基礎試』なる資格を取得することで、機械学習に必要なpythonの知識をブラッシュアップするとともにプログラムとの距離を縮め、また、2つのノルマのうちの一つを片付けよう」と考えた。
そして、ブログで受験を宣言してキャンペーンに応募し、本をゲットする。
ちなみに、ゲットした本は機械学習の本である。
しかし、本につられて資格試験を受けるというのは・・・。
本の価格は約2800円。
2800円の本がゲットできるからと言って、1万1千円の資格を受けるのは取引としてどうなのか。
信長の野望だったら、羽柴秀吉(軍師)から「この取引は損でござる」と言われたに違いない。
3 具体的な勉強方法
最近、pythonから距離が遠くなっていた。
そこで、自分の手元にあったpythonの教科書を一から勉強し直すことにした。
具体的に勉強に利用した教科書はこちらである。
この本を読み、プログラムを写経する。
当初は問題を解くだけの予定であったが、写経もしてしまった。
ただ、本を読んで写経するよりも、具体的なアプリを作成するか、最低でも専ら演習をした方がよかったかもしれない。
もちろん、読書と写経が知識のブラッシュアップにはなったことは間違いないけれども。
もっとも、上の教科書だけでは細かい知識が足らないかもしれない。
また、実際の問題になれる必要もある。
そこで、次の本をアマゾン・アンリミテッドで借りて、ひたすら演習に勤しんだ。
この問題集には上の教科書に書いていない細かい知識が書かれていた。
演習をやりながらその辺の知識を追加していく。
その観点からこの問題集を解いたことは正解であった。
具体的に手を出したのはこの2つのみ。
結果から見ればこれで充分であった。
もっとも、5月に所用で思ったより時間をとられた関係で、あんまり勉強はできず。
気付けばほぼ一夜漬け(二夜漬け)という感じになってしまった。
勉強する習慣はどこへやら、と言う感じである。
4 受験について
この試験はCBT方式の試験である。
そして、試験会場は統計検定2級の試験と同じであった。
会場には試験開始時刻の45分前に到着する。
早く着き過ぎたが、列車の遅延などの可能性を考慮すればこれはやむをえまい。
そして、会場にて事務的なことを行い、試験に関する確認などを行う。
また、予定よりも早く始めることができると言われたので、さっさと試験受けることにする。
そして、試験開始。
試験は30分足らずで回答が埋まる。
自信のない問題が約2割あったが、知らない、または、忘れた以上は考えてなんとかなるわけではない。
また、合格ラインが7割であることを考慮すれば、全部外していても差し支えない。
そこで、半分近く時間を残したまま終わらせた。
CBT方式の試験なので、合否の結果はすぐわかる。
結果は、、、正答率82.5%(40問中33問)で合格していた。
これで今年の2つのノルマのうち、1つをクリアである。
5 感想
まず、試験その他に要した時間は全部で約30時間であった。
この中には申込手続、試験に要した時間も含まれるので勉強時間は約25時間であろうか。
時間のみで比較すれば、統計検定2級、FP3級と同程度、基本情報技術者の半分程度である。
そして、正直簡単だった。
今回の試験は「pythonの復習の機会」と位置付けており、その目的を達成することのできるレベルだったとは判断しているが、それだけのことである。
問題をあのままで実効性のある試験にするならば、合格最低点32点(80%)・試験時間40分としてもよいように思う。
以前、「資格試験は受かって当然、落ちたら論外」ということを書いた。
その観点から見た場合、今回の試験は特にそうだと感じた。
感じた度合いでいうなら簿記3級よりも上かもしれない。
少なくても、将来FPの2級を受けるために必要なFPの3級よりも強いことは明らかである。
以上、試験に関する諸々についてまとめた。
いい経験、いや、ユニークな経験が得られたことを考慮すれば、今回の一連の取引が大損になったとは考えない。
ただ、それ以上のことは言えない、というのが正直な感想である。
それから、今後、プログラムと疎遠にならないように気を付けないといけない。
また、疎遠にならないような具体的な対策を考えて、かつ、これを実行しなければならない。
でないと、今回の試験の意味が完全に喪失してしまうから。