(10月25日追記、
この日記は試験直後、つまり、合否未確定のうちに書いたものであるが、10月25日の合格発表により合格が確定した)
0、はじめに
9月12日、私はファイナンシャル・プラニング技能検定の2級(FPの2級)の試験を受けた。
自己採点の結果を見る限り、おそらく合格。
そこで、記憶が薄れぬうちにのFPの2級の試験に関することを記録しておく。
1、目的
FPの2級の資格を取る動機はこれまでの資格を取る動機と同じである。
箇条書きにすると次のような感じになる。
・勉強する習慣を取り戻したい
・勉強の成果を資格という形で残したい(資格を取るレベルの勉強をしたい)
・経済・会計に関する勉強がしたい
2年前、私は会計・経済の勉強の一環として簿記2級(と3級)の資格を取った。
去年、FPの3級に狙いを定めたが、ほとんど勉強しなかったため敵前逃亡した。
そして今年、勉強の習慣の巻き返しを図った私はFPの3級に狙いを定め、そして、合格した。
ただ、私は「(簿記を見る限り)1級は狙う必要がないとしても、3級だけでは心もとない。もう少し勉強する必要する観点から2級も取得したい」と考えた。
そこで、FPの3級の試験の直後、FPの2級の教科書と問題集を購入した。
また、基本情報技術者の試験に受かって間もない7月中旬、FPの2級の受検を申込んだ。
士気は十分、と言いたいところである。
2、具体的に利用した教材と学習経過
利用した教材は簿記3級・簿記2級・FPの3級の教材を作った著者と同じ教材である。
つまり、滝澤ななみさんの教材である。
簿記3級・簿記2級・FPの3級の場合と同様、私はこれ以外の教材に手を出さなかった。
「この2冊の組み合わせがあれば、他には何も要らない」と言っても問題ないだろう。
もちろん、相性の問題があるので「この教材がベスト」とまでは言わないが(「ベターである」とは言える)。
さて、今年に受けた他の資格試験(統計検定2級・FPの3級・基本情報技術者)において、私は試験直前までほとんど何もせず、一夜漬け、一週間漬けのような感じで試験を受けていた。
そして、「FPの2級は簿記2級と同じくらい大変だから、直前に一気にやろうとしても絶対に間に合わない。だから、前もってちゃんと勉強するぞ」と考えていた。
しかし、しかし、私は1週間前までほとんど勉強していなかった。
試験1日前の9月11日、土曜日の朝の時点において教科書を完全に読み終えておらず、「今年、学習習慣の巻き返しを図って、これまで3つの資格を取った。もう十分だ。来年3つ資格を取ればいい。今回のFPの2級は敵前逃亡しよう」という考えも頭にちらついた。
しかし、教科書の大半(1章から5章まで、残りは6章)は読み終えている。
そこで、「一夜漬けでできるだけ勉強して、結果を考えずに受検するだけすればいい。敵前逃亡するのは受験料(約1万円)がもったいない」と考え直して、一夜漬けを敢行した。
1万円の受検料を惜しんで勉強とはなんかケチ臭い感じがするが。
受検前日、私は教科書の残り部分を読み、問題集に掲載されている問題をひたすら解いた。
正答率は約60%、試験の合格率と同じくらい。
「こりゃ受かるか受からないかは運次第だなあ。確実に合格できるとは到底言えないレベルだなあ」との感想を持つ。
しかし、「準備が明らかに足らない。試験を受けても絶対に受からない。」と考えていた簿記2級を「記念受験だ」と思って受けにいったら合格してしまった、という前例もある。
「結果を気にせず受けるだけ受けよう」と気楽に考え、出かける準備をした。
3、試験
試験については特に書くべきことはなし。
会場に着いて、体温の検査を行って建物に入場し、試験室に入って着席。
そして、試験を受ける。
試験が終わった後は急いで帰宅。
午前の学科試験は「記憶の精度があやふやなため二択までしか絞れない。まあ、常識的に考えてこっち」って感じで回答を選んだ問題が少なくなかった。
試験問題60問のうち半分の30問はそんな感じで回答したであろうか。
そのため、「ボーダー(60%)を超えることができた」という実感がないまま学科試験が終了した。
他方、午後の実技試験は筆記試験であり、計算などをしていかなければならない問題も複数あった。
そのため、「てきとー、てきとー、てきとー」という感じではなく、知識から組み立てて正解を出して、回答欄に答えを書き込んだ。
そのせいかある程度手ごたえを感じることができた。
夕方、模範解答が公開されたため、サイトに行って回答を確認して自己採点を行う。
学科試験も実技試験も約75%以上の正答率を叩き出していた。
つまり、ほぼ合格(実技試験は配点が分からないので本当に何とも言えない)。
分からないものである。
4、感想
現段階でFP2級の感想を述べてしまえば、「FPの3級の勉強が大事(重要)」ということなのかもしれない。
今回、合格ラインを上回る結果を出せた(合格が確定していないのでこのような表現にしておく)のは3級の知識がある程度しっかりしていたからとしか言えない。
3級から2級にステージアップすることで試験範囲が広がると言えなくもないが、細かい分野の知識よりも3級で得た知識を確実にすることの方が大事なのかもしれない。
正直、2級の教科書を読み、問題集の問題を解いていて、「これは3級の復習だなあ」と感じることも少なくなかった。
簿記2級の学習をしたときのように、新たに学ぶ分野の重みを感じることはそれほどなかった。
合格ラインが6割であることも併せて考慮するなら、新しい分野を追いかけることよりも3級で学んだことの徹底を図った方がよいのかもしれない。
また、「私は長期戦を戦うことができないのかもしれない」という感想も持った。
今年の資格試験の勉強はどれも短期決戦でなんとかしている。
結果的にどれもなんとかなったが、条件によっては失敗するものもあろう。
今後はそのことを考慮して、前に出る方向を考えた方がいいのかもしれない。
さらに、いくつかの資格試験を受けて、「資格試験」を通じて考えたこともある。
ただ、それについてはFPの2級から離れた話になるので、別の機会に書きたい。