(7月30日追記、
本文を起案したのは6月30日であり、合格発表前だった。
そのため、「特段の事情のない限り合格」という書き方をしているが、7月30日、この試験に正式に合格した旨確認した。よって、その旨追記しておく)
0 はじめに
先日、「基本情報技術者」という資格の試験をCBT方式で受けた。
この点、合格発表は7月末、合否は未確定である。
しかし、試験後に見ることのできるスコアレポートによると、私は2科目共に80%近い正答率を叩き出しており、特段の事情のない限り合格しているようである。
そこで、今のうち、忘れぬうちにこの資格を得るためにしたことのあれこれをこのブログにメモっておく。
1 基本情報技術者の資格を取ろうと思ったきっかけ
基本情報技術者の資格を取ろうと考えたきっかけは、あるプログラミング(データベース)の本を読んだときに取るべき資格の一つにこの資格がピックアップされていたからである。
また、私自身も「情報科学に関する知識を一通り身に着けたい」と考えていた。
そこで、情報系の資格に狙いを定め、最初の関門であるこの資格を取ろうとしたのである。
もちろん、この背景には約2年前に「令和が始まったから1年に2個ずつ資格を取る」と決意したこともある。
私は、去年(2020年)の春、この資格を取ろうと申し込みをした。
しかし、2020年の春と言えば、コビット・ナインティーンによる自粛の嵐が吹き荒れ始めたころ。
試験は中止、受検料は返金となった。
その後、時は流れて2021年。
2019年は2個の資格(簿記3級と簿記2級)を取ったが、2020年にとった資格はゼロ(基本情報技術者試験は中止、FPの3級は敵前逃亡したため)。
「これではいかん」ということで、3月に統計検定の2級、5月にFPの3級の資格を取った(後者の合格発表は6月30日であり確定していないが、自己採点を見る限りほぼ合格している)。
「これで2020年分のノルマは果たした。2021年分のノルマは7月以降に『FPの2級』と『基本情報技術者』の試験を受けることで果たそう。」と考える。
2 6月にこの資格を取ろうと決めたきっかけ
ただ、6月12日の夜に基本情報技術者について調べているうちに考えが変わった。
この点、2021年春の基本情報技術者の試験はCBT方式で行われているところ、試験期間のリミットは6月末である。
そのため、今から勉強しても間に合わない可能性が高い。
そこで、試験のタイミングを秋にした。
しかし、統計検定2級やFP3級の勉強を見る限り、私はぎりぎりまで勉強しない。
ならば、6月(いま)に試験を受けたとしても時間的に大差ない。
そこで、試験日程を後ろまでぎりぎりまでずらして6月に試験が受けられないか、と考えた。
色々と調べた結果、午前科目(従前の試験なら「午前」に受ける科目)は18日に、午後科目(従前の試験なら「午後」に受ける科目)は25日に受けられることが分かった。
もちろん、1・2週間後という事情もあって、受験可能な試験会場(「CBT方式で受ける」と言っても会場があり、予約が必要である)は少なく、受験可能な会場を探すのに少々苦労したが。
そこで、「受験できるならさっさと試験を受けてしまえ」ということで、即座に試験の予約をネットで行い、費用も支払った。
もっとも、申込の流れが、「午前科目の予約の申し込み」→「受験料の支払」→「午前科目の予約の確定」→「午後科目の予約の申し込み」という流れとなっていて、午前科目の予約と午後科目の予約にタイムラグが生じる。
そのため、「午前科目の予約が確定するまで午後科目の予約の申し込みができないが、受験料を支払って午前科目の予約が確定するまでに午後科目の試験会場が埋まってしまい、別の会場を探しなおさなければならなくなるのではないか」と気が気ではなかったが。
このようにして、この試験に挑むことが決まった。
午後科目も含めて試験の予約が確定したのは12日の土曜日の深夜。
最初の科目(午前科目)の試験まで残り5日である。
3 午前科目の勉強
勉強方法は座学と過去問演習のみ。
時間がないこともあり、他には手を出さなかった。
まず、知識を得るために次の教科書を利用した。
とりあえず全体を通して2周した。
もちろん、掲載されている問題(過去問)も解く。
次に、次の本の令和2年・春版を過去問の解説書として利用した。
もっとも、過去問を解く際にはサイトにある過去問をプリンターで打ち出して解いた。
この本に掲載されている過去問は4回分であるところ、この本はかなり分厚くて「見ながら過去問を解く」のは大変だったからである
それから、「午前科目については同じページに問題と答えが記載されている」のも問題用紙をプリントした理由であった。
解いた過去問は19年の春と秋、18年の春と秋の4回分。
4回しか解かなったが、間違えた問題は全体の2割程度。
そこで、「これ以上過去問をさかのぼる必要はない」と判断し、ミスした問題の復習に時間をあてた。
勉強期間の短さを考えれば、過去問4回分が限界だっただろうが。
4 午前科目の試験を受ける
6月18日、自宅を出て試験会場まで出かける。
試験会場付近には集合時間の1時間以上前に着く。
昼時だったため、昼食を食べながら知識の最終チェックを行う。
そして、試験。
試験時間は150分間、問題は80問。
自信をもって正解を選べた問題は半分程度だったが、試験終了後に見ることのできるスコアレポートによると、80%近く正解していた。
ならば、「午前科目はクリア」といってもよいだろう。
目標を午後科目に切り替える。
5 午後科目の勉強
知識を中心に問われる午前科目とは異なり、午後科目ではアルゴリズムや具体的なプログラムの問題が出てくる。
そこで、アルゴリズム対策と(個別の)プログラミング対策が必要となった。
私はプログラミングの選択問題は「表計算」を選んだ。
PYTHONにしようかとも考えたが、「せっかくなら表計算について一度勉強しよう」と考えたのである。
試験に用いた教科書は次の2冊(年度は2020年版のもの)。
アルゴリズムの教科書は正直は分かりにくかった。
もっとも、疑似言語で分からなかったときは自分の知っている言語(C++、PERL)に置き換えてどんどん進めていく。
もっとも、この2冊を「問題を解きながら読み切る」のは大変だった。
事実、この2冊を読み終えたのは試験前日であり、過去問は2回分(19年の春と秋)しかできなかった。
「もう少し日程に余裕があればなあ」と考えた次第である(もっとも、余裕があったとしてもちゃんと有効に時間が活用できたかは分からない)。
次に、過去問を時間を測って解く。
過去問演習の出来は悪くなく、「これならなんとかなる」という感触を得る。
当日の体調が悪くなく、試験中に集中力が切れなければ。
6 午後科目の試験
25日、午後科目の試験を受けに自宅を出る。
会場は18日とは違う場所(最寄り駅も異なる)。
まあ、試験を受けようと決めたのがかなりぎりぎりだったのでしょうがない。
電車が止まることを想定して、約1時間早く会場付近に着く。
近くに喫茶店などが見つからず、また、雨が降り出した関係でさっさと会場に入る。
受付に行くと、早く試験が受けられるとのこと。
そこで、さっさと受付を済ませて試験を受けることにした。
そして、試験開始。
この点、試験前の時点では、「過去問演習の出来が悪くなかったとはいえ、午後科目は大変だろう」と身構えていた。
しかし、フタを開けてみればそれほど大変ではなかった。
時間に余裕はなかったけれども。
また、とんでもない勘違いをしていた関係で、大問の半分くらいの正解が全部間違っていて、試験終了直前にそれに気付くなど、結構ひやひやしたが。
試験終了後、スコアレポートを見たが、こちらも正答率80%以上を確保していた。
まあ、午後科目もクリア、おそらく合格したとみてよいだろう。
7 感想
冷静に振り返ってみれば、試験自体はそれほど大変ではなかった。
確かに、この試験のために費やした時間(勉強時間だけではなく試験に費やした時間も含む)は約70時間であり、統計検定2級やFP3級にかけた時間(30時間未満)より多い。
しかし、プログラミングの経験がないわけではないから、午後科目などはとっつきやすかったとも言える。
次に、周辺知識が一通り得られたのは大きかった。
特に、ハードウェア・インターネット・セキュリティ・マネジメントについてはほとんど知らなかった。
そこで、その辺の知識が得られたのは非常に大きかった。
その分だけでも勉強した甲斐があったと言える。
これらの知識は今後、自作のアプリを公開する際にどんどん利用していきたい。
それから、今後、こういう資格を含む勉強は今回のように短期間で一気にやってしまった方がよさそうである。
もちろん、次に受ける予定の資格「FPの2級」は相当量の勉強が必要であるものと想定されている。
だから、「1週間前から一夜漬けの如くやる」では間に合わないだろう。
しかし、「長期に少しずつ」という戦略はどうやら私にはあってない気がする。
今回のように、「1~2週間で一気にやり切ってしまう」という発想を軸に色々と計画を練っていった方がいいのかもしれない。
仮に、秋(冬)に基本情報技術者の試験を受けたとして、今回と同様の展開にならず、しかも、うまくいったかは微妙である(多分、今回と似たり寄ったりの経緯をたどるだろう、最終的に受かるかは別として)。
以上が今回の試験の感想である。
これで令和の時代に私の取った資格は5つ(合格がほぼ確定しているもの含む)。
今年は3年目だから、残りのノルマは1つ。
今のところ、「FPの2級」の予定でいる。
ただ、技術系の勉強は続けたいし、勉強のアウトプットとして資格を取りたいので、来年には別の資格を取ろうと考えている。