薫のメモ帳

私が学んだことをメモ帳がわりに

ノートPCのファンを掃除するため、底蓋を開ける

0 はじめに

 数日前から、私のPCが起動時にファンエラーを頻繁に起こすようになり、起動がままならぬ状況になった。

 そこで、試しに「PCの底蓋を開けてファン等を清掃する」ことにした。

 その結果、掃除が無事に終わってファンはちゃんと回るようになり、このPCの寿命が伸びた。

 そこで、今回の一連の出来事を備忘のために記載しておくことにする。

 

 

 それから、一応注意事項。

 ここに書いたことは「事実の経過」に過ぎない。

 PCの底蓋を開けてファンの掃除をする際には自己責任で実施されたい。

 

 あと、底蓋を開けたときのPC内の写真があるがそれなりに汚れている

 写真を見る際には、その点に注意を。

 

1 背景

 数日前、通常の方法ではPCが起動できなくなった。

 つまり、電源ボタンを押せば、電源自体はオンになるのだが、ファンエラーが発生してシャットダウンしてしまうのである。

 

 

 このような「起動時のファンエラーによるシャットダウン」は数年前からたびたびあった。

 しかし、これまではシャットダウンした後にもう一度電源を押せば通常通り起動していた。

 だから、「一度エラーが出ても、シャットダウンしてから1回電源ボタンをもう一度押せばいいのだから、まあいいか」と放置していた。

 

 もちろん、解決策として「底蓋を開けてファンを掃除する」という手段があることは知っていた

 また、YOUTUBEには、私と同じ型のパソコンの底蓋をあけた動画もあった。

 さらに、私は底蓋自体を開けたことがないが、自分のPCのハードディスクが壊れた際、無事にSDDに換装したこともある

 しかし、SDDへの換装はバッテリー部分だけを開ければ済んだ話であり、底蓋全体を開けたわけではない。

 また、私は器用な人間ではないから、「うっかり壊してしまうのではないか」という不安があった。

 そのため、底蓋を開けて掃除することに相当の抵抗があった

 

 

 ただ、今回は何度電源ボタンを押しなおしても通常のプロセスにより起動できない。

 そのため、エラーメッセージが出ている際に「F1」ボタンを押すことで起動せざるを得なくなった

 また、そうやって起動してもファンの調子がおかしいのだから、「SpeedFan」といったソフト(リンク先は後述)で起動中のCPUの温度を調べたら70~80℃という高温になっていた

 たまに、約50℃に下がることがあっても、再び元の高温に戻ってしまう。

 さらに、イベントビューアーを見ると、警告メッセージ(イベントID37)が頻繁に登場しており、CPUのパフォーマンスが下がっている

 以上から、「このPCのファン等が故障した。これは、PCを買い替えないといけないかあ」と考えるようになった。

 

 

 この点、私の現在のPCを使い始めてから約7年になる

 この7年間の間に、当初のハードディスクが壊れてSDDに換装した。

 また、キーボードは一部のキーが壊れたので現在は外付けキーボードを使用している。

 さらに、スピーカーについてもノイズが発生していたため、現在では外付けのスピーカーを利用している。

 加えて、PCのOSは約1年でサポートが切れる

 これらのことを考えれば、買い替えること自体はしょうがない。

 

 しかし、「どうせ買い替えるなら、底蓋をあけてファンを掃除してみてもいいのではないか」とも考えた。

 既に、バックアップは取ってあるのでデータの観点から壊れても困らないし、壊れた場合の代替機器も一応ある(タブレット等)。

 ということで、試しにPCの底蓋を開けて、掃除をしてみることにした。

 

2 実践内容

 PCは精密機器であるから、底蓋を開けるとなると慎重にことを進める必要がある

 そこで、改めて情報収集を行った。

 ファンの掃除の方法については次のサイトのものを参考にした(なお、このブログは今回やったことの備忘録に過ぎないから、情報収集が目的なら次のサイトを直接見た方が良い)。

 

nyanswer.com

 

 次に、必要と考えられる道具を手元にそろえた。

 具体的に用意したものは次のとおりである。

 

・ ドライバー

・ ピンセット

・ エアダスター

・ 手元を明るくするための懐中電灯(非常用に持ち歩いているもの)

・ カメラ機能のあるスマホ

 

 この点、外したあとのネジがどこかいった、どのネジがどこに入っていたのかが分からなくなるのは困る(長さが同じネジならば問題ないとしても)。

 だから、必要に応じてカメラで状況を撮影しながら進めることにした(よって、この点はメモでも代用できる)。  

 また、たまにネジの底が見えづらいことがあったので、非常用に持ち歩いていたライトを手元に用意しておくことにした。

 準備した道具はそんな感じである。

 

 

 以上の準備をしたうえで、底蓋を開けていく

 私のPCの場合、手順は次の通りであった。

 

① (関連するネジを外して)バッテリーとSDDが収納されている部分の蓋を外す

② バッテリーとSDDを外す

③ (関連するネジを外して)メモリを収納されている部分の蓋を外す

④ CD-DVDを固定しているネジを外す

⑤ 底の表面から見て底蓋を固定していると考えられるネジを外す

⑥ バッテリー・SSDが収納されている部分を見て底蓋を固定していると考えられるネジを外す

⑦ メモリが収納されている部分を見て、底蓋を固定していると考えられるネジを外す

 

 やることはひたすらネジを外すことなのだが、私が手間取ったところは次の2点である。

 

・ SDDを外す

・ バッテリー+SDD、メモリの収納部分にも底蓋を固定するためのネジがある

 

 私自身、メモリの収納部分にあったネジを外し損ねて底蓋をあけようとしてしまった。

 もちろん、底蓋を開けようとしてある部分がひっかかり、「あれ、どこかが残ってる?」ということになって、外し損ねたネジを見つけることができた。

 だから、バッテリーやメモリが収納されている部分(表面から見えない部分)にも、ネジがないかを確認する必要がある

 

 それから、ネジを全部開けてしまえば、底蓋を開けるのはそれほど大変ではなかった。

 底蓋と本体の間にスキマがある部分を確認して、そのスキマを広げる感じで底蓋を開けることができた。

 

 

 底蓋を開けたときの内部の状況は次のとおりである。

 

 

 それなりに汚れている。

 なお、底蓋を開けたときのネジの管理状況は次の通りであった。

 

 

 底蓋を開けるために外したネジ(SSD自体の固定部分を含める)は25個

 それなりの数である。

 

 このように、底蓋を開ける際に、ブロック(バッテリー収納部分固定用、メモリ収納部分固定用、CD-DVD固定、外側から見える部分、バッテリー収納部分、メモリ収納部分、忘れていた部分、SDDを固定していた部分)をイメージし、それ毎にネジを保管した。

 なお、保管している板のようなものは、PCのバッテリー収納部分の蓋である。

 

 あと、多くのネジはサイズが同じであったが、一部のネジに大きさが異なるものがあった

 それらのネジがどこにあったのかだけは覚えておく必要がある。

 そういう意味では、「このネジはここ、このネジはここ」という感じにまで覚える必要はなかったようである。

 

 

 さて、内部を開けてみると、ほこりがちらほら見えた。

 そこで、それらのホコリをエアダスターで吹き飛ばしていく

 特に、PCのスピーカー部分にもほこりがたまっていたので、それらをエアダスターで掃除することにした。

 

 次に、上の写真の右上にあるファンとファンの隣にあるヒートシンクを固定しているネジを外した。

 その上で、ヒートシンクのうちファンと固定されている部分(ファンの右側の部分)をずらして(だから、ファン自体はそれほど動かしていない)、ヒートシンクとファンの間にエアダスターを吹きかけていく

 これで、ヒートシンクとファンの間にたまっているほこりを掃除することができた。

 

 なお、グリスの塗り替えは今回は省略。

 CPUの付近をあれこれするのは、ちょっと怖かったからである

 

 

 掃除が終了したので、これまでやった手順を逆にして進めていく。

 一応、こんな感じである。

 

・ ヒートシンクを元通り(ファンの右側)に戻す

・ ヒートシンクとファンを固定しているネジを留める

・ 底蓋を元通りにかぶせる

・ メモリを収納しているエリア内にある底蓋を固定するためのネジを留める

・ バッテリーを収納しているエリア内にある底蓋を固定するためのネジを留める

・ 底蓋の表面にあった底蓋を固定するためのネジを留める

・ CD-DVDを固定しているネジを留める

・ SDDを取り付ける

・ SDDを固定するためのネジを留める

・ バッテリーを取り付ける

・ バッテリーを収納している部分の蓋を固定するためのネジを留める

・ メモリを収納している部分の蓋を固定するためのネジを留める

 

 これを逆にしていけば、底蓋を開けられるわけである。

 

 

 このように掃除を終え、電源を押したところちゃんと起動した。

 とりあえずホッとした。

 

 そして、肝心のCPU温度はこんな感じである(温度測定に利用したスピードファンというフリーソフトがあるリンクも貼り付けた)。

 

 

www.vector.co.jp

 

 掃除前は頻繁に50℃以上になり、ひどいときには70℃を超えていたが、現在は30~50℃を維持している。

 これならうまくいったとみていいだろう。

 

 それから、ファンがちゃんと回転している音を確認することができた。

 また、スピーカー部分の掃除をしたせいか、音も多少マシになった

 これについては予想外の成果である。

 

3 感想

 やってみた感想は、考えていたよりは簡単だったといったところであろうか。

 もちろん、動画やブログを見て事前に準備した、それに従って慎重に行ったということはあるとしても。

 もっと早くやっておけばよかったなあ、と感じなくもない。

 

 

 もっとも、このPCのOSはWindows10、来年にはサポートが終わる。

 とりあえず、このPCのOSは変えようと考えているが、これとは別で新しいパソコンを購入しないといけないかもしれない

 

 

 以上、PCの底蓋を開けて中を掃除する、ということをやってみた。

 備忘のため今日のことは日記に残しておく。