薫のメモ帳

私が学んだことをメモ帳がわりに

『三国志』について知る

 少し前、私は中国の三国志の時代(3世紀)に興味を持ち、関連する小説・ドラマ・漫画を読むようになった。

 

 

 まず、三国志の時代に興味を持つきっかけを与えてくれたのは次のブログである。

 

www5f.biglobe.ne.jp

 

 このブログがなければ、私は三国志の時代に興味を持つことはなかっただろう。

 また、項羽と劉邦」の時代(「楚漢戦争」)に興味を持つこともなかっただろう。

 また、「私釈三国志」に書かれているコミカルな訳に興味を持ち、「自分もできるようになりたい」と書いたのは以前のブログに書いた通りである。

 

 その後、私は『三国志演義』のドラマを見た。

 

www.sangokushi-tv.com

 

 このドラマは全部で95話あり、全部を見ようとすると結構な時間がかかる。

 だが、引き込まれるようにドラマを視聴し、結局、一気に見てしまった。

 主要な登場人物にみんな味があり、非常に面白かった。

 

 また、このドラマに縁があったこともあり、項羽と劉邦_King’s_War」も視聴した。

 こちらも全部で80話あり、全部を見ようとすると結構な時間がかかるが、短期間で見終えてしまった。

 このドラマも非常に面白かった。

 

ja.wikipedia.org

 

 さらに、私はネットカフェに何度か通い、横山光輝の『三国志』(漫画)も全部読み切った。

 こちらも全部読もうとすると60巻もあるので、一回では読み切れなかったが、何度かネットカフェに通って読み切ってしまった。

 

www.usio.co.jp

 

 そして、先日、アマゾンアンリミテッドで借りていた、吉川英治の『三国志_完全版』を読み切った。

 

 

 この吉川英治の『三国志・完全版』、約2年前に読もうと考えて、アマゾン・アンリミテッドに登録した。

 しかし、最近まで全く読んでいなかった。

 小説版(吉川英治)の三国志を読まないうちに、漫画版(横山光輝)やドラマの『三国志』を見終えてしまう。

 

 今年の7月になり、「小説版も読まないとまずいよなあ。アマゾン・アンリミテッドでこの本を借りてから2年以上経過しているし、このまま借りっぱなしにして借りられる10冊の一角を占めっぱなしにするのもどうかなあ」と考え、散歩の折に読むようにした。

 そして、先週の日曜日に全文を読み終えた。

 もっとも、この小説版の『三国志・完全版』は小説10冊分の分量。

 全部読み終えるためにかなりの時間が必要だったが。

 

 

 さて、これらの一連の作品はどれも非常に面白かった。

 また、非常に勉強になった。

 

 第一に、時系列でみた場合の事実関係に関する私の認識を是正してくれた。

 例えば、厳密な意味で三国が鼎立した(孫権が呉の皇帝になることで、中国に3人の皇帝が存在することになった)のは、黄巾の乱が発生してから45年後の229年である。

 魏の曹丕が皇帝になった(後漢が滅亡した)のは220年、劉備蜀漢の皇帝になったのは221年であるが、これも黄巾の乱から約35年のタイムラグがある。

 さらに、劉備一行が西蜀(益州)を手に入れたタイミング、つまり、魏・呉・蜀の3勢力が出来たタイミングで見ても214年であり、これまた黄巾の乱の30年後である。

 つまり、黄巾の乱により漢(後漢)が大混乱に陥ってから、三国の勢力が確立するまでかなりタイムラグがある。

 このことを私は知らなかった。

 さらに言えば、赤壁の戦い劉備益州を得てから起きたものと認識していたし、袁紹が北方で大勢力となっていたことも知らなかった。

 一応、世界史や漢文でこの時代のことを勉強していたが、ブログ(「私釈三国志」)を見るまでの私の知識などこの程度だったのである。

 恥ずかしい限りである。

 

 また、諸葛孔明五丈原で亡くなった234年から魏の後を継いだ晋が中国を統一する280年まで約40年かかっていることも知らなかった(これについてはブログ「私釈三国志」によるところが大きい)。

 小説・漫画・ドラマの三国志諸葛孔明が亡くなった後はあっさりとしているためしょうがないところがある(孔明の死後については、ドラマは1話分、漫画は1巻分しかないし、小説は補足があるだけである)が、「後漢が滅んでから諸葛孔明が亡くなるまで」(約15年間)よりも「諸葛孔明が亡くなってから晋が3国を統一するまで」(約45年間)の方が長かったのも知らなかった。

 この意味で、大まかな時系列に関する私の認識を修正してくれたのは大きかった。

 

 

 第二に、登場人物について色々と知ることができたのは大きかった。

 もちろん、小説・漫画・ドラマは『三国志演義』が元ネタになっているところ、いわゆる『三国志演義』は「史実3割、脚色7割」と言われており、「内容=真実」と見ているわけではない。

 しかし、内容と真実の精度についてはブログ「私釈三国志」が補っている。

 また、誇張しているところは魅力の部分であるから、多少のぶれは修正をかければいい。

 というわけで、三国志の登場人物について把握できたのは大きかった。

 また、劉備陣営の人物(劉備関羽・趙子龍・諸葛孔明)は皆魅力的であったし、また、曹操や芝居、もとい、司馬懿も魅力的であった。

 さすが、物語として世界に広く伝わっているだけある。

 

 

 第三に、ドラマ・漫画・小説によって記載に異なる部分があるところ、その差異を見られたのは面白かった。

 ぶっちゃけ、ドラマのスケールの大きさはすごいの一言に尽きる。

 このドラマを見ていたころ、NHKの大河ドラマで「真田丸」が放映されていた。

 しかし、スケールの違いを感じざるを得なかった。

 

 

 最後に、歴史を見ることの面白さを実感した。

 去年の11月以降、私は歴史小説に触れる機会が増えた。

 読んだ本を列挙していくと次の感じである。

 

修羅の都

修羅の都

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 これらの書籍も面白かったが、三国志はもっと面白かった。

 これからも、今後も歴史小説を読んでいきたいと考えている。