1 小室先生の動画を拝聴する
先週の土曜日の深夜、私は普段使用しているPCのデータのバックアップを作成し、緊急時用のPC(値段の割にクソ重い、いつもは使わない)にコピーしていた。
バックアップとはいえデータは大量にある。
また、容量も膨大である。
よって、コピーそれ自体に時間がかかる。
だから、「データをコピーをしている間に、ユーチューブで宮台先生が出演している動画を見るか」などと思っていたところ、宮台先生のお師匠である故・小室直樹先生の動画が見つかった。
この動画は1998年の小室先生の講演を収録したものらしい。
1998年というと今から約20年以上前になる。
かなり昔だ。
内容は「資本主義が成立するためにはどんなエートス(行動様式)が必要か」というもの。
小室先生の書籍を読んでいたおかげで講演内容(質疑応答除く)は理解していることであった。
小室先生の書籍を読んだ甲斐があった。
また、質疑応答の部分は面白かった。
「ロシアへの対応」に関する小室先生の返答は先生が日本の独裁官でもない限り不可能であろう(また、列強の反対にもあうだろう)が、なるほどと思わせるものであった。
また、官僚に対する対策も参考になった。
20年経過した後においてもこの発言は有効だと思う。
2 小室先生を知ったきっかけ
ところで、私が小室先生を知るきっかけとなったのは次の2点である。
第一は、『痛快!憲法学』という書籍を通じて、である。
以前このブログで取り上げたが、この書籍は憲法の背景・歴史について書かれた本である。
そのため、ヨーロッパの歴史・キリスト教の歴史にまで遡って書かれている。
また、近代立憲主義だけではなく、近代における重要原則たる民主主義・資本主義・平和主義についても触れられている。
ざっくりと「憲法ってなーに?」という人にとっては非常に最適な本である。
現在、私は故・山本七平氏の『日本はなぜ敗れるのか_敗因21か条』から学んだことをブログに書き留めているが、それが終わったら『痛快!憲法学』から学んだこともブログにまとめようと思っている。
小室先生を知るきっかけとなったもう一つは、私が継続的に視聴しているインターネット番組・丸激トークオンデマンドの次の番組を通じてであった。
これもかなり昔の番組である。
この番組は『痛快!憲法学』が下敷きになっている。
3 小室先生の書籍を読みまくる
一時期、私は図書館に通って小室先生の書籍を読み漁っていた。
読んだ本を片っ端からピックアップすると次のようになる。
改めてピックアップしたが、結構読んでいるなあ。
図書館にあった小室先生の本は片っ端から読んだからなあ。
私が興味を持ったらこれくらいは一気に読んでしまうらしい。
あと、忘れていた。
小室先生のプロフィールは次のとおりである。
4 動画について
小室直樹先生の話を先行させてしまったが、動画の前半(質疑応答以前)の内容を簡単にまとめると次のとおりになる。
なお、これらのことは、『痛快!憲法学』から学んだことをメモにする際、改めて触れる予定である。
(以下、私による理解、完全にあっている保証はないのでその点は注意)
共産主義としてスタートしたソビエトは、一時、アメリカと肩を並べる程になった。
しかし、やがて崩壊した。
ソビエト崩壊後、ロシアは資本主義を目指したが失敗した。
その原因は、ロシアに「資本主義の精神」がなかったためである。
資本主義の精神とは何か。
簡単にまとめてしまうと、①「労働は救済である」という倫理(勤勉さ)と②目的合理的思考である。
ロシアはこの2点がないために共産主義から資本主義にならず、(小室先生が言うところの)マフィア経済(=資本主義以前の状態)になってしまった。
この「資本主義の精神」がなければ、技術や資本(金)がどれだけあったところで資本主義(システム)にはならない。
例えば、中国はイギリスに比べればはるかに資本があり、技術があった。
しかし、上の①と②がないため、資本主義にならなかった。
さて、日本。
黒船来航以降、日本も資本主義に向けて走り出した。
ところが、様々な要因により日本は資本主義に見せかけた社会主義になってしまった。
その結果、、、(現状を見れば説明は不要であろう)。
(以下、まとめ終了)
まあ、こんな感じである。
ただ、小室先生の講義は非常に分かりやすいので、できれば直接上の動画を聴いてほしい。
ところで、最近、山本七平氏や小室先生に興味を持ったため、そっち方面に目がいってしまい、プログラミング関係がなおざりになっている。
これではあかん。
自分の行動力を増やすか、バランスを考えて、プログラミング(とそれを用いたアウトプット)にも時間をまわしていかないと。