薫のメモ帳

私が学んだことをメモ帳がわりに

記録から見えてくるもの

1 ひたすら記録を取る

 令和3年に入り、私は生活に関する記録を録りだした。

 

 例えば、自分の活動記録。

「自分が『やる』と決めたこと」を実行した場合、その時間を15分単位で記録している。

 

 次に、自分の体重。

 この点、私は過去に自分の体重を記録していた。

 しかし、途中で途切れたりしていたし、記録の管理が不十分だった。

 そこで、記録を録って整理することにした。

 

 さらに、自分の睡眠時間。

 この点、私は過去に自分の睡眠時間を記録していた。

 しかし、これもいつの間にかやめていた。

 そして、最近、自分の睡眠の傾向を把握する必要が生じてきた。

 そこで、自分の睡眠時間について記録を取って整理することにした。

 

 また、自分の運動量。

 先日、「万歩計を買おう」と思って活動量計を購入した。

 しかし、スマートフォンに万歩計のアプリをインストールしていた関係で、外出時の歩数の記録は既にあった。

 そこで、この記録をちゃんと整理し、今後は記録を録ることにした。

 

 最後に、私の収支。

 これも一時期記録がない時期があるが、2016年以降は記録が途切れていない。

 まあ、100円単位でしか記録をとってないけど。

 

 以上、現在、私は体重・活動・睡眠・運動・収支についての記録を取っている。

 

2 記録を収集・整理し始めた理由

 この点、私は記録を全く録らない人ではない。

 例えば、10年以上前、私は体重と食事について精密な記録を取った。

 そして、それを活用すること等により体重を約15キロ減らした。

 また、金銭の記録は幼い時からつけていた。

 

 しかし、何かのきっかけで記録を録らなくなっていた。

 やめた原因はよくわからない。

「めんどくさい」、それもあるだろう。

 また、「可視化するのが嫌になった」、これもあるだろう。

 現実や事実が人を不快にさせるということはよくあることである。

 

 しかし、「目的が不明確だから」というのも小さくないのではないか。

 この点、私は「知ること」それ自体から大きい利益(快楽)を得ることができる。

 そこで、目的が不在でも記録を取ることに利益があった。

 しかし、それはなんとなく辞めてしまう温床にもなる。

 現実を直視させるという意味で、「知ること」は不快をもたらすことはあり、それが自分の快楽を上回ることは普通にあるだろうから。

 

 そこで、今回は「手段として記録を録ること」を意識するようにした。

 また、「死ぬまで記録を録ること」を旨とすることにした。

 

「手段として記録を録る」とは何か。

「目的を設定して記録を録る」ことである。

「記録を録ること自体を目的にしない」と言ってもよい。

 

 そして、最初の具体的な目標は「現状を把握すること」にした。

 そもそも、私は活動時間や睡眠に関する現状が分からなかった。

 だから、記録を録って可視化する。

 そして、「現状の傾向を把握」したら、「変更可能で改善を要する点を改善する」という目的も加える。

 

 ところで、この発想はビジネスにおいては当然の発想である。

 こういう発想が意識的に行えなかった(無意識的には行っていたとしても)というのはアレなんだろうなあ。

 まあ、これから意識的に行えばいいか。

 

3 記録から得られたもの

 こうして、記録を集めるようになった。

 そして、夏休みの宿題によくある「毎日の天気の記録」のように「単に数値を記載する」のではなく、数値を把握するようにしている。

 そのような過程を経て得られたことが「認識と事実のずれ」である。

 

 私の認知能力がダメなのでこうなったのかは分からない。

 しかし、私の認識と事実にはギャップがあった。

 そして、その数値を見ることでギャップを認識することができた。

 

 また、昔の記録と今の記録を比較・参照することで、「昔も今も大差ない」ことが分かった。

 例えば、私は過去の一時期に自分の活動記録・活動時間を記録していた。

 その結果と今の結果を比較すると、活動時間に大きな差はなかった。

 また、過去に録った睡眠時間の記録と現在の記録とを比較してみた。

 その結果、両者に大きな差はなかった。

 

 この点、過去と現在で意識的に何かを改善しようとしたわけではない。

 よって、結果が同じになるのは当然である。

 しかし、このような事実が認識できたのは大きかった。

「今の自分にある問題は昔の自分にもあった」ことになるが、これは言い換えれば、「今の自分の問題は自分が堕落したから生じたわけではない」ということになるので。

 

 現状の把握としてはこれで十分か。

「サンプル数が足りているのか」も気になるが、「有意差があるか」には興味がないし、漠然と「この辺」と分かればいいので。

 

 では、次の段階、つまり、改善の段階に進もう。

 この点、改善するためには「改善すべき目標」が具体化しなければならない。

 また、その目標は現実的に可能なレベルでなければならない。

 そして、それは記録とは別個の作業である。

 だから、めんどくさくはある。

 しかし、やらなければ記録を録っている目的が達成できないのでちゃんとやろう。